未経験を採用したあと、どうやって育てるか。
選択肢は5つあります。この記事では、それぞれの費用・期間・社内に残る負担を並べて比べます。


5つの選択肢を一覧で比べる

方法費用の目安期間社内の負担案件に合わせられるか
自社研修(内製)先輩の工数(月4〜9万円相当)4〜6カ月できる
集合研修(外部講師)数十万円/回数日〜1カ月研修後は大ある程度
プログラミングスクール30万〜80万円/人3〜6カ月できない
e-ラーニング月数千円〜/人無期限できない
育成代行(BPO)月5万〜7万円/人継続できる

金額だけ見ると e-ラーニングが圧倒的に安いです。
しかし社内の負担がまったく減らないため、総額では高くつくことがあります。


見落とされる「社内の負担」を金額にする

比較を間違える原因は、先輩の時間を0円として計算することです。

単価70万円のエンジニアの時間単価は約4,375円。
指導時間ごとに、月いくら消えているかを出しました。

月の指導時間消えている売上
5時間約21,900円
10時間約43,800円
20時間約87,500円
30時間約131,300円

e-ラーニングが月3,000円でも、質問対応に月20時間かかっていれば、実質は月9万円です。
比べるときは、必ずこの金額を足してください。


それぞれが向いている場面

自社研修が向いているとき

教育専任の担当者がいて、その人の工数が確保されている場合。
自社の案件に完全に合わせられるので、うまく回れば一番強い形です。ただし担当者が案件に戻った瞬間に止まります。

集合研修が向いているとき

同時に5人以上を採用する場合。人数が多いほど1人あたりが安くなります。
ただし研修は最初の数日〜1カ月で終わり、そのあとの日常が丸ごと社内に残ります

スクールが向いているとき

入社前の内定者に、基礎だけ先に済ませてもらう場合。
決まったカリキュラムを一律に進めるので、自社の案件に合わせることはできません

e-ラーニングが向いているとき

すでに現場に出ている人の、追加の学習用。
未経験者に単独で渡すと、ほぼ確実に途中で止まります。質問できる相手とセットにしてください。

育成代行が向いているとき

採用人数が1〜3人で、教える人が現場に出ている場合。
人数が少ないと集合研修は割高になり、内製は先輩の負担が集中します。この規模がもっとも合います。


採用人数別のおすすめ

同時採用の人数おすすめ理由
1〜3人育成代行集合研修は割高。内製は負担が1人に集中する
4〜9人集合研修+育成代行基礎は一斉に、その後の日常は外に出す
10人以上集合研修+教育専任の設置この規模なら専任を置いたほうが安い

分かれ目は「教育専任を1人置けるかどうか」です。
置けない規模で内製にすると、必ず現場の誰かが割を食います。


選ぶときに確認すること

外部に頼む場合、次の5つを必ず聞いてください。

  • 研修が終わったあとの質問対応は含まれるか
  • 書いたコードを見てもらえるか
  • 自社の案件に合わせて内容を変えられるか
  • 進み具合の報告はあるか、どの頻度か
  • 最低契約期間と、途中でやめられるか

1つ目が一番大事です。ここが含まれないと、社内の負担はほとんど減りません
選び方の詳細はプログラミング研修を外注する費用相場と選び方にまとめています。


よくある質問

Q. 組み合わせてもいいですか?
A. むしろ組み合わせるのが現実的です。基礎はe-ラーニングや書籍、質問対応とレビューは外部、案件の知識は社内、という分け方が一番負担が軽くなります。

Q. 途中で方法を変えてもいいですか?
A. 問題ありません。ただし教材を途中で変えると本人が混乱するので、変えるなら区切りのタイミングにしてください。

Q. 一番安いのはどれですか?
A. 表面の金額はe-ラーニングですが、社内の指導時間を足すと逆転します。総額で比べてください。


まとめ

  • 比較を間違える原因は、先輩の時間を0円で計算すること
  • 集合研修とe-ラーニングは、研修後の日常が社内に残る
  • スクールは自社の案件に合わせられない
  • 1〜3人の採用なら育成代行、10人以上なら教育専任
  • 外部に頼むときは「研修後の質問対応が含まれるか」を必ず聞く

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