「web制作、やめたほうがいいんでしょうか」

この相談が本当に増えました。

先に結論を書きます。
やめる必要はありません。足すだけで解決することがほとんどです。


「やめたい」の中身を分ける

やめたいと思う理由は、だいたい4つに分かれます。
そして、それぞれ取るべき手が違います。

やめたい理由本当の問題取るべき手
案件が取れない競合が多すぎる就職するか、作れる範囲を広げる
単価が安すぎる代わりがいる仕事をしている機能が作れる側に回る
将来が不安AIとの関係が見えないAIを使う側・検証する側に回る
作業自体が楽しくない向いていない可能性職種そのものを見直す

上の3つは、やめるのではなく「足す」で解決します。
本当にやめる判断が必要なのは、一番下だけです。


正直な見立て(あくまで個人の感想です)

判断材料として、今どう見えているかを書いておきます。

WordPressの制作などは、書くことがだいたい決まっていて、誰がやっても同じ成果物になります。
そこにAIが加わって、デザインもある程度は誰でも出せるようになってきました。

この2つが重なると、web制作の仕事は結構削減されていくと思っています。
しかも月額でサイトを作る会社も多いので、個人が価格で勝つのは難しいです。

ただ、これは「やめろ」という話ではありません。
戦い方を変える必要がある、という話です。


残っている戦い方は2つ

1. AIを使って納品スピードを上げる

制作を続けるなら、ここが現実的な差別化です。

同じ品質のものを半分の時間で出せるなら、単価は実質2倍になります。
手を速くするのではなく、AIに任せる部分を決めて、自分は判断に集中する形です。

2. 機能が作れる側に回る(サーバーサイド)

実際、僕のところに来る相談はこういう内容ばかりです。

  • Excelで管理している業務をシステムにしたい
  • 会員登録してログインできるようにしたい
  • 予約や在庫を、間違いなく管理したい

逆に「デザインどおりに1枚作ってほしい」という依頼は、ほとんど来なくなりました。

データが絡む仕事は、間違えると実害が出るので人が必要です。ここは学習で届きます。


完全にやめないほうがいい理由

web制作で身につけたものは、エンジニアになっても全部使います。

  • HTML・CSS … 画面を作る仕事は必ずある
  • JavaScript … 非同期処理でそのまま使う
  • Git … 現場で毎日使う
  • 納品の経験 … 面接でそのまま話せる
  • 他人のコードを触った経験 … 実務で一番使う力

ここでやめてしまうと、この積み上げを捨てて、また別の分野でゼロから始めることになります。
それが一番もったいない選択です。


僕も一度あきらめました

参考までに、僕の話を書いておきます。

エンジニア転職を目指して10社ほど応募して、跳ね返されるばかりでした。
最終選考まで行ったところもありましたが、最後に落ちました。正直、どん底でした。

そこで僕は、転職活動をあきらめました。

ただ、プログラミングはやめませんでした。
「就職がだめなら個人で受けよう」と思って、LaravelでHPを作っていました。

そうしているうちに兄から実力を認めてもらえて、会社を紹介してもらい、エンジニアになれました。

言いたいのはこれです。

やめてもいいです。ただ、手を止めないでください。

「web制作をやめる」と「コードを書くのをやめる」は別の話です。
前者はいつでも選べますが、後者を選ぶと積み上げが止まります。


それでもやめたほうがいいケース

正直に書きます。次に当てはまるなら、職種を変えることも選択肢です。

  • コードを書くこと自体が、1年やっても苦痛のまま
  • 収入が途切れて、生活が回らなくなっている
  • 体調を崩している

特に2つ目は、先に生活を立て直してください。
収入が切れた状態での判断は、ほぼ確実に間違います。

いったん就職して、収入を安定させてから学習を続ける、という順番でまったく問題ありません。


動き出す順番

期間やること
1カ月目素のPHP+MySQL(制作を続けながらでOK)
2カ月目Laravel(ファイルの役割 → 認証 → 小さなアプリ)
3カ月目ポートフォリオ(制作で困ったことを題材に)
4カ月目〜応募、または「会員機能もできます」と案件で言う

制作をやめずに、並行して進められます。むしろ収入があるほうが落ち着いて学べます。


よくある質問

Q. 今から学び直すのは遅くないですか?
A. 遅くありません。僕は高卒から6年かけて、24歳でエンジニアになりました。兄は30歳近くで転職しています。

Q. 制作を続けながら学べますか?
A. 学べます。1日2時間で3カ月が目安です。ただしLaravelは教科書5周が前提だと思っておいてください。

Q. AIを使った制作を覚えるのと、サーバーサイドを学ぶの、どちらが先ですか?
A. 今の収入を守りたいならAI、仕事の種類を増やしたいならサーバーサイドです。両方やる必要はありません。


まとめ

  • 「やめたい理由」を4つに分けると、3つは足すだけで解決する
  • (個人の感想として)web制作は削減されると思う。ただし戦い方は残っている
  • 残っているのはAIで速く出す機能が作れる側に回る
  • 今のスキルは全部使う。やめるとゼロからになる
  • やめてもいい。ただし手は止めない

僕は一度あきらめました。それでも手を動かしていたら、別の道からつながりました。
止まらなければ、まだ何も終わっていません。

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