「web制作を学んだのに、思ったより稼げない」
これは、あなたの実力の問題ではないことが多いです。
結論から言うと、稼げないのは構造の問題で、努力の量では解決しません。
僕自身、転職をあきらめていた時期に個人でLaravelを使ってHPを作って納品していました。
そのうえで、今どう見えているかを正直に書きます。
結論:価格が決まる仕組みが変わった
仕事の値段は、腕前ではなく「代わりがいるかどうか」で決まります。
代わりがたくさんいる仕事は、どれだけ丁寧にやっても価格が上がりません。
web制作の入口部分は、ここに当てはまってしまいました。
単価が下がった3つの理由
1. 誰が書いても同じコードになる
ここが一番大きいと思っています。
WordPressの制作などは、「コードを書く」というより、書くことがだいたい決まっています。
あとはそれをどう組み合わせるかだけです。
つまり結論として、誰がやってもほぼ同じ成果物になります。
同じものが出てくるなら、発注する側が見るのは値段と納期だけです。
ここで単価が上がる理由がありません。
2. デザインもAIである程度できるようになった
少し前まで、デザインは明確な差別化要素でした。
今はAIを使えば、ある程度のものは誰でも出せるようになってきています。
簡単なページなら、発注側がAIに下書きを出させて、それをたたき台にできます。
すると依頼は「ゼロから作って」ではなく「これを直して」に変わります。
直す仕事は、作る仕事より安く見積もられます。
3. 月額制の制作会社が増えた
「初期費用0円・月額1万円」といった形でサイトを作る会社が、かなり増えました。
発注する側からすると、まとまった金額を用意しなくていいので魅力的です。
個人でやっている人が、ここと価格で勝負するのはほぼ不可能です。
個人的な感想:web制作の仕事は減っていくと思う
ここからは、あくまで僕個人の感想です。予言でもデータでもありません。
上に書いたとおり、web制作は「誰が書いても同じコードになる」領域です。
そしてデザインもAIで出せるようになってきました。
この2つが重なると、web制作の仕事は結構削減されていくと思っています。
しいて言うなら、AIをうまく使いこなして納品スピードを上げられる制作者は差別化できると思います。
ただ、それでも月額制の会社とは価格で勝てないので、個人でweb制作だけをやっていくのは厳しいというのが今の僕の見方です。
きつい話をしていますが、脅したいわけではありません。
ここに気づいた人から動けばいいだけの話です。
やりがちだけど効かない対策
| やりがちなこと | なぜ効きにくいか |
|---|---|
| 単価を下げて数を取る | 作業量が増えるだけで、時給が下がる |
| もっと速く作れるよう練習する | 手作業の速さはAIに勝てない |
| デザインの流行を追い続ける | 追いつくコストが毎年かかる |
| 営業だけを強化する | 売るものが同じなら、値段でしか差がつかない |
どれも間違いではありませんが、同じ土俵の中で頑張るやり方です。
構造が原因のときは、土俵をずらすほうが早いです。
抜け出す方向は3つ
方向1:AIを使って納品スピードで戦う
web制作を続けるなら、ここが現実的な差別化です。
同じ品質のものを、半分の時間で出せるなら単価は実質2倍になります。
手を速くするのではなく、AIに任せる部分を決めて、自分は判断に集中する形です。
ただし前に書いたとおり、価格勝負になると月額制の会社には勝てません。
スピードで戦えるのは、直接やり取りできる相手がいる場合だと思っています。
方向2:上流に行く(要件・設計・ディレクション)
「何を作るか」を決める側に回る道です。
ただし、実績と人脈が要るので時間がかかります。
方向3:機能が作れる側に行く(サーバーサイド)
ログイン、予約、決済、在庫管理。
データを扱う機能は、間違えると実害が出るので、値段が下がりにくいです。
実際、僕のところに今も来る相談は、こういう内容ばかりです。
- Excelで管理している業務をシステムにしたい
- 会員登録してログインできるようにしたい
- 予約や在庫の数を、間違いなく管理したい
逆に「デザインどおりに1枚作ってほしい」という依頼は、ほとんど来なくなりました。
そして、こちらは学習で届くのが大きい点です。
実績や人脈がなくても、勉強すれば土俵を変えられます。
| 今の位置 | サーバーサイドを足した後 | |
|---|---|---|
| 依頼の内容 | ページを作る | 機能を作る |
| 代わりの人 | 多い | 少ない |
| 働き方 | 単発の納品 | 継続の開発 |
| 応募できる求人 | 制作会社 | 制作会社+開発会社・自社開発 |
今の基礎は、どの方向でも無駄になりません
HTML・CSS・JavaScript・Gitは、エンジニアになっても毎日使います。
これらを持っている時点で、完全未経験より前にいます。
納期を守って納品した経験も、面接でそのまま話せる材料です。
やり直しではなく、足すだけです。
まとめ
- 稼げないのは実力ではなく構造の問題
- web制作は「誰が書いても同じコードになる」領域になった
- デザインもAIで出せるようになり、月額制の会社とは価格で勝てない
- (個人の感想として)個人でweb制作だけをやっていくのは厳しいと思う
- 抜け道は「AIで納品スピードを上げる」「上流に行く」「サーバーサイドを足す」の3つ
僕も個人でHPを作っていた時期があるので、この話はしんどいと思います。
ただ、気づいた時点で動けるなら、それは遅れではありません。
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