「コーディングの仕事、AIでなくなりますよね」

スクールを出たばかりの人ほど、この不安を強く持っています。

僕は今、企業からHP制作や業務システムの相談を受ける側にいます。
その立場から見た結論を先に書きます。

なくなるのは「作業」です。仕事そのものは、別の場所へ動きました。


今も僕のところに来る相談は、こういう内容です

一般論より、実際に来ている相談を出したほうが早いと思います。

  • Excelで管理している業務が限界なので、システムにしたい
  • 会員登録してログインできるようにしたい
  • 予約や在庫の数を、間違いなく管理したい
  • 前に頼んだ会社と連絡が取れなくなったので、直してほしい

逆に、ここ最近ほとんど来なくなったのがこちらです。

  • デザインができているので、そのとおりに1枚作ってほしい
  • テンプレートを少し変えるだけでいい

この差が、いま起きていることのすべてです。

やはり「答えが決まっている作業」は発注されなくなりました。自分でAIに作らせたほうが速いからです。
残っているのは、間違えると実害が出る仕事です。


AIは「作業」を奪い、「判断」は奪っていない

内容AIの得意・不得意
作業デザインどおりにHTMLを書く得意。速くて安い
作業よくあるCSSのレイアウトを組む得意
判断この要件はどう設計すべきか苦手
判断この実装で本番が壊れないか苦手
判断顧客の要望を仕様に翻訳する苦手

AIは「正解が決まっているもの」を高速に出します。
逆に「何が正解か決める」ところは、まだ人の仕事です。

会員情報や決済のデータは、動けばいいというものではありません。
間違えたら個人情報が漏れる、金額がずれる。責任を取る人が要るんです。


僕も、作る側から始めました

偉そうに書いていますが、僕も最初は同じ場所にいました。

エンジニア転職を目指して10社ほど応募して、跳ね返されるばかりでした。
最終選考まで行ったところもあったんですが、最後にむなしく落ちました。手が届きそうで届かなかったときは、本当に落ち込みましたね。

そこで僕は転職活動をいったん諦めて、個人で仕事を受けようと思ってLaravelでHPを作っていました。

このとき効いたのが、HTML・CSSではなくサーバーサイドを触っていたことでした。
ページを作るだけなら、当時からできる人はいくらでもいます。ただ「保存して、出し入れする」側まで作れる人は、そこまで多くなかったんです。

その後、兄からある程度の実力を認めてもらえて、会社を紹介してもらい、面接を経てエンジニアになれました。

転職は一度あきらめていました。
それでもスキルを磨き続けたことが、結果的に運を引き寄せたんだと思います。


コーダーの需要はどこへ動いたか

1. 「作る人」から「直せる人」へ

AIが書いたコードは、動くけれど中身が読めないことがよくあります。
そこで困った現場が求めているのは、出てきたコードを読んで直せる人です。

これは、自分で書いた経験がある人にしかできません。ここは今も人が足りていないですね。

2. 「1枚のページ」から「動くサービス」へ

ページを1枚作る仕事は、AIと価格で戦うことになります。
一方で、ログイン・予約・決済のようにデータが絡む機能は、AIに丸投げできません。

3. 「単発の納品」から「継続の改善」へ

納品して終わりの仕事は、毎回ゼロから営業が必要です。
対して、社内システムや自社サービスは、作ったあとも改善が続きます。

収入が安定するのは後者です。ここに移るには、サーバーサイドが要ります。


AIを「敵」ではなく「道具」にする側に回る

今の現場は、AIを禁止していません。むしろ全員が使っています。僕も使います。
ただ、ほとんどのコードは今も自分で書いています。AIに任せるのは、デザインやHTMLのように誰が書いても同じになる部分だけです。
差がつくのは、出てきたものが正しいか判断できるかどうかだけです。

AIに置き換えられる人AIを使う側の人
コードの扱い出てきたものをそのまま貼る読んで、危ない箇所を直す
エラー対応もう一度AIに聞くどこで何が起きたか切り分ける
設計考えていないデータの持ち方から決める

この右側に行くために必要なのが、サーバーサイドの理解です。
データがどこに保存され、どう取り出されているかを知っている状態のことですね。


今のスキルは何も無駄になっていない

  • HTML・CSSは、画面を作る仕事がある限り必要
  • JavaScriptは、むしろ求人が増えている
  • Gitは、現場で毎日使う
  • 納期を守って納品した経験は、面接でそのまま話せる

やり直しではありません。足りない1つを足すだけです。


よくある質問

Q. コーダーという職種はなくなりますか?
A. 名前は残ります。ただ「コーディングだけ」で募集する求人は減っています。

Q. AIが書けるなら、自分が学ぶ意味はありますか?
A. あります。読めない人はAIの出力を検証できないので、責任のある仕事を任されません。

Q. 次に何を学べばいいですか?
A. PHPとLaravelです。未経験可の求人数が多く、WordPress経験と地続きだからです。僕自身も、兄から「職場でLaravelを使っているからLaravelをやったほうがいい」と言われて始めました。


まとめ

  • AIが奪ったのは作業。判断は人に残っている
  • 実際、僕のところに来る相談は「データが絡む仕事」だけになった
  • 需要は「作る人」から「読んで直せる人」へ動いた
  • 今の基礎は全部使える。足すのはサーバーサイド1つ

僕は転職を一度あきらめて、個人でHPを受けていた時期があります。
それでも今こうして仕事があるのは、止まっている間もスキルを足し続けたからだと思っています。

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