業務システムの見積もりは、同じ内容を頼んでも会社によって3倍違うことがあります。
ホームページと違って相場が見えにくいので、判断のしようがありません。
この記事では、費用の中身と、見積書の読み方を書きます。
費用の計算式はシンプル
システム開発の見積もりは、ほぼこの式です。
開発費用 = 作業日数(人日)× 1日あたりの単価
「人日(にんにち)」は、1人が1日作業した量のことです。
10人日なら、1人でやれば10日、2人でやれば5日という意味になります。
| 依頼先 | 1人日あたりの単価 |
|---|---|
| 大手SIer | 80,000〜150,000円 |
| 中小の開発会社 | 40,000〜80,000円 |
| フリーランス | 30,000〜60,000円 |
見積もりが3倍違うのは、単価の差と、作業日数の見積もり方の差です。
作業日数を膨らませる要因
1. 画面の数
一覧画面・入力画面・詳細画面。それぞれ別に作ります。
ざっくり1画面あたり2〜5人日が目安です。
2. 例外処理(ここが一番効く)
「基本はこの流れだけど、A社のときだけ手順が違う」
こういうルールが1つ増えるごとに、作る量と確認の手間が増えます。
例外が5つあると、開発量が倍近くになることもあります。
この機会に例外をなくせないかを考えると、費用は大きく下がります。
3. 権限管理
「部長は全部見られるが、担当者は自分の分だけ」
役職ごとに見えるものを変えると、全画面に条件が増えます。
本当に必要か、最初は全員同じでいいかを考えてみてください。
4. 他システムとの連携
会計ソフトや既存システムとつなぐ作業です。
相手側の仕様を調べるところから始まるので、想像より時間がかかります。
最初はCSVでの出し入れにしておく、という妥協でかなり下がります。
見積書で確認すること
| 確認点 | なぜ見るのか |
|---|---|
| 人日が書かれているか | 「一式」だと何にいくらか分からない |
| テスト工数が入っているか | 入っていないと、不具合対応が別料金になる |
| データ移行が入っているか | 今のExcelから移す作業。忘れられがち |
| 操作説明が入っているか | 使えないシステムは意味がない |
| 公開後の保守 | 月額いくらで何をしてもらえるか |
特にデータ移行は見落とされます。
今使っているExcelのデータを新システムに入れる作業は、意外と手間がかかります。
費用を下げる現実的な方法
- 例外ルールを減らす … 一番効く。業務の見直しにもなる
- 画面を減らす … 「あったら便利」な画面は後回し
- 連携をCSVにする … 自動連携は後から足せる
- 権限を最初は分けない … 必要になってから足す
逆に、削らないほうがいいのはテストとデータ移行です。
ここを削ると、動かないシステムができあがります。
Gibbleの場合
- 内容に応じたお見積もり(人日を明記します)
- お支払いは着手金5割・完成後5割(振込)
- 現役エンジニアが直接ヒアリングするので、要望が伝言ゲームになりません
ヒアリングの段階で「その機能は削っても困らないと思います」とお伝えすることもあります。
作る量を増やすことが目的ではないためです。
まとめ
- 費用は「作業日数 × 単価」。人日が書かれた見積書をもらう
- 日数を膨らませる最大の要因は例外処理
- テストとデータ移行は削らない