「web制作からエンジニアに転職するのって、また一から学び直しですか?」
結論から書きます。
一からではありません。基礎はそのままで、サーバーサイドを足すだけです。
僕自身がこのルートです。
blogのデザインを直したくてHTML・CSSを始めて、模写サイトを作って、個人でHPの制作も受けていました。そこからエンジニアになっています。
※ 完全未経験の方は先に 学習の順番 を読んでください。
この記事はHTML・CSSがすでに書ける人向けです。
結論:足りないのは1つだけ
| 必要なもの | あなたの状態 |
|---|---|
| HTML / CSS | できる |
| JavaScript | できる(またはあと少し) |
| Git / GitHub | できる |
| デザインを読む力 | できる |
| サーバーサイド(PHP / Laravel) | ここだけ足りない |
| データベース(MySQL) | ここだけ足りない |
完全未経験の人は、この表の全部を半年かけて埋めます。
あなたは下2つだけです。だから3カ月前後で届きます。
なぜサーバーサイドを足すと変わるのか
未経験可の求人を見ると、多くが「PHP / Laravel」と書かれています。
日本の受託開発と自社開発で、この組み合わせが今も現役だからです。
つまり、Laravelが書けるだけで応募できる求人の母数が一気に増えます。
| コーディングのみ | Laravelあり | |
|---|---|---|
| 応募先 | 制作会社 | 制作会社・受託開発・自社開発 |
| 仕事の性質 | 納品して終わり | 作ったあとも改善が続く |
| AIとの関係 | 価格で競合しやすい | AIを検証する側に回れる |
正直に書くと、僕はweb制作の仕事はこれから減っていくと思っています(あくまで個人の感想です)。
WordPressの制作などは書くことがだいたい決まっていて、誰がやっても同じコードになるからです。
逆に、僕のところに今も来る相談はこういう内容です。
- Excelで管理している業務をシステムにしたい
- 会員登録してログインできるようにしたい
- 予約や在庫の数を、間違いなく管理したい
データを扱う仕事は、間違えると実害が出るので人が必要です。ここが残っている場所です。
WordPress経験がある人はさらに近い
WordPressのテーマを触ったことがあるなら、実はもうPHPを見ています。
<?php the_title(); ?>のような書き方 → PHPの関数呼び出し- ループで記事を並べる → foreach文
- 投稿が保存されている場所 → データベース(MySQL)
「見たことはあるけど、意味は分かっていなかった」という状態だと思います。
そこに名前と仕組みを与えるのが、これからの学習です。
3カ月のロードマップ
| 期間 | やること | ゴール |
|---|---|---|
| 1カ月目 | 素のPHP + MySQL | フォームの内容をDBに保存し、一覧・編集・削除ができる |
| 2カ月目 | Laravel | ログイン機能付きの小さなアプリが作れる |
| 3カ月目 | ポートフォリオ制作 | web制作の経験を題材にした1本を仕上げる |
| 4カ月目〜 | 応募(30社以上) | 未経験可・PHP / Laravelの求人を中心に |
働きながらでも、1日2時間で届く範囲です。
1つだけ先に言っておくと、Laravelは1周では分かりません。
僕が伴走したSさんは、教科書を5周してやっと流れがつかめました。2周目で「向いていない」と思ってやめる人が多いですが、そこは全員が通る場所です。
ポートフォリオは「制作で困ったこと」を題材にする
ここが一番の差別化ポイントです。
完全未経験の人が作るポートフォリオは、教材のコピーになりがちです。
あなたは制作の現場で困ったことを知っています。それを題材にします。
| 制作で困ったこと | 作れるアプリ |
|---|---|
| 修正依頼がメールで散らかる | 案件ごとの修正依頼管理ツール |
| クライアントに原稿をもらえない | 原稿入稿フォーム+進捗管理 |
| 納品物のチェック漏れ | 公開前チェックリスト管理 |
| 請求書の作成が手作業 | 案件から請求書を作る簡易ツール |
面接で「なぜこれを作ったのか」を、実体験として話せます。
これは完全未経験の応募者には出せない強みです。
作るときの3つの基準
- ストーリーがあること(誰の何を解決するのか)
- 機能は4つほど(盛りすぎると全部が浅くなる)
- 非同期処理を必ず1か所入れる
3つ目は、僕が面接で失敗したところです。
当時のポートフォリオを見せたとき、コードは軽く見られただけでした。
その代わり「このボタンを押したら、どうなっているんですか?」と聞かれたんです。
あれは画面読み込みのぐるぐる(ローディング)について聞かれていました。
でも僕は答えられず、「ルートからコントローラーで…」という話しかできませんでした。
面接官はコードを全部読みません。動きについて質問してきます。
だから非同期処理を1か所入れて、そこを説明できるようにしておいてください。
web制作の経験は、面接でどう話すか
「web制作しかやっていないので弱いです」と言う人がいますが、逆です。
- 納期を守って納品した経験がある
- クライアントとやり取りした経験がある
- 公開後に不具合が出たときの緊張感を知っている
現場では「技術はあるがコミュニケーションが取れない人」で困っているケースが本当に多いです。
納品まで経験している人は、それだけで評価されます。
よくある質問
Q. Laravelではなく、素のPHPでポートフォリオを作ってもいいですか?
A. 問題ありません。僕の兄は素のPHPで作ったポートフォリオで、30歳近くに転職を決めています。フレームワークを使うかどうかより、中身を説明できるかどうかです。
Q. 制作の仕事を続けながらでも転職できますか?
A. できます。ただ学習時間は確保してください。1日2時間で3カ月が目安です。
Q. web制作を辞めたくないのですが。
A. 辞める必要はありません。サーバーサイドを足すと、制作の仕事でも受けられる案件が増えます。会員機能や予約機能を「できます」と言えるようになるからです。
まとめ
- 一から学び直しではない。足りないのはサーバーサイドとDBだけ
- WordPress経験があるなら、すでにPHPを見ている
- 3カ月で届く。ただしLaravelは5周する前提で計画する
- ポートフォリオは「制作で困ったこと」を題材にする
- 機能は4つほど。非同期処理を1か所入れて、説明できるようにする
僕もHTML・CSSから始めて、個人でHPを作っていました。
そこからサーバーサイドを足したことで、今の仕事につながっています。
今持っているものは、何ひとつ無駄になりません。
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