「web制作をやっているけど、PHPまで学ぶ必要ってありますか?」
結論を先に書きます。
受けられる仕事の種類を増やしたいなら、学ぶべきです。
僕は転職をあきらめていた時期に、個人でLaravelを使ってHPを作って納品していました。
その立場から、正直に書きます。
学ぶべき人・急がなくていい人
| 状況 | PHPを学ぶべきか |
|---|---|
| 制作の単価が下がってきた | 学ぶべき |
| 会社員としてエンジニア転職したい | 学ぶべき |
| WordPressのカスタマイズで詰まることが多い | 学ぶべき |
| 「会員機能はできません」と断ったことがある | 学ぶべき |
| すでに紹介だけで案件が埋まっている | 急がなくてよい |
ポイントは、「作業を速くしたい」ならPHPは不要だということです。
速さを求めるなら、AIの使い方を覚えるほうが早いです。
PHPが効くのは、受けられる仕事の種類を増やしたいときです。
正直な見立て(あくまで個人の感想です)
判断材料として、今どう見えているかを書いておきます。
データではなく、僕個人の感想として読んでください。
WordPressの制作などは、「コードを書く」というより、書くことがだいたい決まっています。
あとはどう組み合わせるかだけです。つまり、誰がやってもほぼ同じ成果物になります。
そこにAIが加わって、デザインもある程度は誰でも出せるようになってきました。
この2つが重なると、web制作の仕事は結構削減されていくと思っています。
しかも今は月額でサイトを作る会社も多く、個人が価格で勝つのは難しいです。
脅したいわけではありません。気づいた人から動けばいいだけの話です。
実際、今も来る相談はこういう内容です
僕のところに来る依頼を、そのまま出します。
- Excelで管理している業務が限界なので、システムにしたい
- 会員登録してログインできるようにしたい
- 予約や在庫の数を、間違いなく管理したい
- 前に頼んだ会社と連絡が取れなくなったので、直してほしい
逆に、ほとんど来なくなったのがこちらです。
- デザインができているので、そのとおりに1枚作ってほしい
- テンプレートを少し変えるだけでいい
データが絡む仕事は、間違えると実害が出るので人が必要です。
PHPを学ぶというのは、この残っている側に回るということです。
PHPを学ぶと何ができるようになるか
- お問い合わせフォームを、プラグインなしで自作できる
- 会員登録・ログインのあるサイトが作れる
- 予約や在庫のように、データを管理する機能が作れる
- WordPressのテーマ・プラグインを、意味を分かって書ける
- AIが出したコードを読んで、危ない部分を直せる
2つ目が大きいです。「会員機能もできます」と言えるだけで、受けられる案件が変わります。
最後の1つも、今の時代では特に効きます。
読めない人はAIの出力を検証できないので、責任のある仕事を任せてもらえません。
WordPress経験はどこまで活きるか
| WordPressでやっていたこと | PHPで言うと |
|---|---|
<?php the_title(); ?> | 関数の呼び出し |
| 記事をループで並べる | foreach文 |
| 投稿が保存されている場所 | データベース(MySQL) |
| functions.php に処理を書く | 関数の定義 |
| 子テーマで上書きする | 読み込み順の理解 |
「見たことはあるけど、意味は分からず真似していた」という人が多いです。
すでに材料は目にしているので、名前と仕組みを覚えるだけで進みます。
他の言語と比べてどうか
| 言語 | web制作者から見た距離 |
|---|---|
| PHP | 一番近い。WordPressで既に触れている |
| Ruby | 求人はあるが、web制作からの距離は少し遠い |
| Python | web開発より、データ分析やAI寄りの求人が多い |
| JavaScript(Node.js) | フロントから続けやすいが、未経験可の求人は少なめ |
ただし、ここは深く悩まなくていいです。
僕が伴走したSさんにはLaravel(PHP)を教えましたが、受かった会社はRubyを使っていました。
今はRuby on Railsをやっています。
1つを深くやった人は、次の言語を覚えるのも速いです。
逆に、あれこれ手を出した人はどれも説明できません。まずは1つに絞ってください。
どこまで学べば仕事になるか
| 段階 | できるようになること | 目安 |
|---|---|---|
| 素のPHP+MySQL | フォームの内容を保存し、一覧・編集・削除できる | 1カ月 |
| Laravel | ログイン機能付きのアプリが作れる | 1カ月 |
| ポートフォリオ | 案件でも転職でも見せられる作品ができる | 1カ月 |
3カ月です。働きながらでも、1日2時間で届く範囲です。
1つだけ先に言っておくと、Laravelは1周では分かりません。
Sさんは教科書を5周してやっと流れがつかめました。2周目でやめる人が多いですが、そこは全員が通る場所です。
よくある質問
Q. 制作を続けながらでも学べますか?
A. 学べます。むしろ案件で「会員機能もできます」と言えるようになるので、制作を続ける人にも効きます。
Q. デザインを強みにする道もありますよね?
A. あります。ただデザインもAIで出せるようになってきているので、そこも安泰ではないと思っています。どちらにしても、何かを足す必要はありそうです。
Q. AIがあるのに、今から学ぶ意味はありますか?
A. あります。AIを使うために基礎が要ります。返ってきたコードが正しいか判断できないと、任せることもできません。
まとめ
- 作業を速くしたいだけならPHPは不要。仕事の種類を増やしたいなら学ぶ
- (個人の感想として)web制作は誰が書いても同じになる領域で、削減されると思う
- 今も相談が来るのはデータが絡む仕事。PHPはその側に回るための道具
- WordPress経験があるなら、もうPHPを見ている
- 言語選びで悩みすぎない。Sさんは学んだのがPHPで、入ったのはRubyの会社
今持っているHTML・CSSは、何ひとつ無駄になりません。
やり直しではなく、足すだけです。
次に読む記事
AhaGateでは、AIを使ったweb制作の進め方も教えています。制作を続けたい方の相談も歓迎です。LINEから無料で相談できます。