「高卒だと、エンジニアにはなれないのでは」

この不安、僕も持っていました。

僕は高卒です。新卒で飲食店に入って、そこからプログラミングを始めて、エンジニアになれたのは24歳のときでした。18歳から数えて6年かかっています。

途中でプログラミングスクールにも通って、挫折して70万円だけが消えました。

正直、かなり遠回りしました。
だからこの記事は一般論ではなく、実際に高卒で通った人間の話として書きます。


結論:高卒でもなれる。ただし応募できる会社は減る

  • 技術職としてエンジニアになることは、高卒でも十分に可能
  • ただし、大手やメガベンチャーなど学歴を見る枠は確かにある
  • 一方で、Web系の中小・受託・自社開発には、学歴を見ない会社がかなり多い

つまり「無理」ではなく、戦う場所を選ぶ必要があるというのが正しい答えです。


70万円を払って、何も残らなかった話

先に、いちばん失敗した話を書きます。

HTML・CSSで模写サイトが作れるようになったあと、PHPに進んだんですが、いまいちアプリをどう作っていくかが分からなくて、そこで数年、足踏みしていました。

そこでプログラミングスクールに通いました。学んだのはC#とUnityを使ったゲーム開発系です。

結果から言うと、挫折しました。

一度行かなくなると、内容についていけなくなるんですよね。
ついていけないから、また行きづらくなる。そうやって足が遠のいて、そのまま終わりました。

受講料70万だけが残りました。

今ふり返ると、失敗の理由ははっきりしています。

  • 目指す仕事とスクールの中身がズレていた(Web系になりたいのにゲーム開発を学んだ)
  • 1回休んだときに、追いつく方法が無かった
  • 行きづらくなったときに、声をかけてくれる人がいなかった

高いお金を払ったのに続かなかったのは、やる気の問題ではなかったと思っています。
止まったときに戻る道が用意されていなかった。それだけです。


僕が10社落ちたのは、学歴のせいではなかった

そんな時に、兄が訓練校でプログラミングを学んでエンジニアに転職しました。
職場でLaravelを使っているからLaravelをやったほうがいいと言われて、兄に教えてもらったLaravelの教科書というサイトで勉強を始めました。

ポートフォリオまでは、兄の助言もあって意外とすんなり作れました。
ただ転職活動が全然うまくいきませんでした。10社ほど応募して、跳ね返されるばかりです。

全部が書類落ちだったわけではなくて、最終選考まで行ったところもありました。
それでも最後にむなしく落ちました。

こういう手が届きそうで届かなかったときが、いちばんきついです。
本当に落ち込みました。この時はどん底でしたね。

そして僕は、そこで転職活動をあきらめました。

当時は「高卒だから落ちたんだ」と思っていました。
でも今、人のポートフォリオを見る立場になって分かります。あれは学歴の問題ではありませんでした。


なぜエンジニアは学歴の影響が小さいのか

理由はシンプルで、成果物で実力が見えるからです。

営業職や企画職は、その人の能力を書類で判断しにくい。
だから学歴が代わりの目印として使われます。

一方エンジニアは、

  • 作ったアプリが動くかどうか
  • コードが読めるかどうか
  • なぜその実装にしたか説明できるか

これらで、ほぼ実力が見えてしまいます。
学歴より確実な判断材料があるので、そちらが優先されるわけです。


学歴のせいに見えて、本当の理由は別にある

見かけの理由本当の理由
高卒だから落ちたポートフォリオが教材のコピーだった
学歴で切られた自分のコードの説明ができなかった
未経験だから無理だった応募数が3社しかなかった

面接で一番聞かれるのは、学歴ではなく
「これ、なぜこう作ったんですか?」です。

ここで詰まると、学歴に関係なく落ちます。
逆にここを答えられると、学歴に関係なく評価されます。


あきらめたあと、何をしていたか

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。

転職をあきらめた僕は、個人で仕事を受けようと思って、LaravelでHPを作っていました。
転職活動はやめましたが、手を止めることはしなかったんです。

そうしているうちに、兄からある程度の実力を認めてもらえるようになりました。
そこで会社を紹介してもらって、面接を経て、無事エンジニアになれました。

運もあったと思います。
ただ、スキルを身につけていなければ、そもそもこんな話も来ませんでした。

転職はいったんあきらめていても、スキルだけは磨き続けた。それが運を引き寄せたんだと思います。


高卒が勝てる戦い方

1. 「学歴不問」の会社に絞る

求人票に「学歴不問」「実務経験不問」と書いてある会社は、本当に見ていません。
見ている会社に出し続けて落ちるより、最初から見ていない会社に出すほうが効率的です。

2. ポートフォリオを「説明できる状態」まで仕上げる

作るだけでは足りません。次の5つを答えられる状態にします。

  1. 何を解決するアプリか
  2. なぜその技術を選んだか
  3. どこで詰まったか
  4. どうやって解決したか
  5. 次に改善するなら何をするか

特に3番と4番です。
詰まった話ができる人は、それだけで信用されます。詰まらずに作れる未経験なんていないので、そこを隠すほうが不自然なんですよね。

3. 「学歴がない代わりに何をしたか」を語れるようにする

学歴は変えられませんが、やってきたことは今日から積み上げられます。

エラーで詰まったときにどう調べたか、何日かけて解決したか。
そういう記録が残っていると、面接でそのまま話せます。

学歴の欠落は、続けた証拠で埋められます。


6年かかった僕が言うのもなんですが、最短なら6カ月です

僕は6年かかりました。
ただ、それは次に何をやればいいか分からずに数年止まっていたからです。

知人にひとり、僕と同じようにHTMLとCSSから始めた人がいます。Sさんとします。
Sさんには、僕が思う最短の順番で進めてもらいました。

やったこと期間
PHP・Laravel(教科書を5周)流れが分かるまで繰り返し
ポートフォリオ制作約1カ月
転職活動書類落ちが続いた
合計6カ月で転職成功

僕の6年と、Sさんの6カ月。
違いは才能ではありません。順番を知っていたかどうかと、詰まったときに聞ける人がいたかどうかです。


高卒がやってはいけないこと

  • 学歴を隠す、盛る(経歴詐称は一発アウト)
  • 「学歴がないので自信がありません」と面接で言う
  • 資格だけを積み上げる(実務では作品のほうが強い)
  • 大手ばかりに応募して疲弊する

よくある質問

Q. 資格(基本情報技術者など)は取ったほうがいいですか?
A. 無いよりは良いですが、優先度は作品のほうが圧倒的に上です。資格の勉強で3カ月使うくらいなら、作品を1つ完成させたほうが通ります。

Q. 年齢も高卒も不利です。詰みですか?
A. 詰みません。僕も24歳になっていました。ただ「未経験可」の枠は年齢とともに減るので、準備期間を短くして早く応募し始めるほうが有利です。

Q. 独学とスクール、どちらがいいですか?
A. どちらでも構いません。教材はあちこちに転がっていて、独自の教材があるからあのスクールがいい、というのもないです。僕は70万払って挫折しましたが、それは教材が悪かったからではなく、止まったときに戻れなかったからです。重要なのは、詰まったときに聞ける相手がいるかどうかだけです。


まとめ

  • 高卒でもエンジニアにはなれる。僕自身が24歳でなりました
  • 学歴を見る会社は確かにあるが、そこを避ければいい
  • 落ちる本当の理由は学歴ではなく「作品を説明できないこと」
  • お金をかけても、止まったときに戻れないと続かない(70万で学びました)
  • あきらめてもいい。ただし手だけは止めない

僕は一度あきらめました。それでも、続けていたら道がつながりました。
まぁ運もあったと思います。ただその運は、手を動かしていた人のところにしか来ません。

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