「プログラミングの独学は9割が挫折する」
こんな数字を見て、始める前から不安になっていませんか。
先に立場を書いておきます。
僕はプログラミングスクールに通って挫折して、70万円だけが残りました。そのあとも数年足踏みしています。
挫折する側の気持ちも、抜け出したあとの景色も、両方知っています。
だから、できるだけ正直に書きます。
結論:数字より「止まる場所」がほぼ決まっている
- 「9割」という数字に厳密な根拠はない(調査の取り方で大きく変わる)
- ただし、多くの人が挫折するのは事実
- そして止まる場所は、驚くほど同じところに集中している
つまり、才能や地頭の問題ではなく、詰まるポイントが分かっていれば避けられるということです。
「挫折率9割」の数字はどこから来たのか
よく引用されるのは、プログラミングスクールや学習サービスが実施したアンケートです。
ただ、こういった調査には次のような前提があります。
- 「挫折」の定義がバラバラ(1週間やめた人も挫折に含める調査がある)
- 回答者がスクール検討者に偏っている
- 母数が数百人規模のものが多い
なので「9割」を鵜呑みにする必要はありません。
数字を気にするより、どこで止まるのかを知っておくほうが役に立ちます。
止まる場所は、だいたい3つ
1. 環境構築(開始1週間以内)
コードを書く前に止まるパターンです。
ここは教材の指定どおりに揃えるのが正解です。自分で調べて別の方法を試すと、たいてい沼にはまります。
2. 「教材は終わったのに、作れない」(1〜3カ月目)
ここが最大の壁です。僕はここで数年止まりました。
HTML・CSSで模写サイトが作れるようになって、PHPにも進んだのに、いまいちアプリをどう作っていけばいいのかが分からなかったんです。
文法は分かる。フォームの送信もできる。データベースにも保存できる。
なのに「これをどう組み合わせてアプリにするのか」が見えませんでした。
教材は「写す」練習であって、「組み立てる」練習ではないからです。
ここで止まったとき、多くの人は「自分には向いていない」と判断してやめます。
3. エラーが解決できず、時間だけが溶ける(3カ月目以降)
1つのエラーで3日止まる。そのまま1週間開かなくなる。
挫折の正体は、能力ではなく「止まっている時間の長さ」です。
挫折しかけた2人の実例
今、僕は未経験の方にプログラミングを教えています。
その中で見えたことを書きます。
Sさんの場合(6カ月で転職成功)
出会った頃は、HTML・CSSで学習が止まっていて、模写をしようとしているところでした。
正直に言うと、最初はかなり厳しかったです。
- 意味が分からなすぎて、一緒にやらないと進まない日々が続いた
- 学習より他のことを優先してしまう日もあった
今思えば、あのまま一人だったら確実に挫折していました。
それでもLaravelの教科書を繰り返すうちに、5周目あたりで急に流れがつかめて、そこから一気に進みました。
結果、6カ月で転職しています。
S.Tさんの場合(学習中)
本人がこう言っていました。
一緒にやっていなかったら、挫折していたと思います
何が分からなかったかというと、これです。
Laravelはどこに何があって、どのファイルがどういう役割で、どういう流れなのかが理解できていない。だから、どこに何を書いたらいいか分からない
2人に共通しているのは、能力ではなく「一人だったかどうか」です。
挫折しないために、今日からできる3つ
1. 「30分ルール」を作る
30分考えて分からなければ、聞くか、飛ばすか、明日にする。
粘るのは美徳ではありません。止まっている時間は成長になりません。
2. 「分からなくて当たり前の時期」を知っておく
Laravelの教科書は5周が目安です。
1〜4周目は分かっていない状態が続きます。それが普通です。
これを知らないと、2周目で「向いていない」と判断してやめます。
向いていないのではなく、回数が足りていないだけです。
3. 質問できる相手を1人でいいから作る
僕が数年止まった状態から動き出せたのも、兄という聞ける相手ができたからでした。
教材が変わったわけではありません。
無料のコミュニティでも、SNSでも構いません。AIでも構いません。
「詰まったときに聞ける相手が1人もいない」状態だけは避けてください。
お金をかければ挫折しないのか
しません。僕は70万円を分割で払って、それでも挫折しました。
原因は3つでした。
- 目指す仕事とカリキュラムがズレていた(Web系志望なのにゲーム開発)
- 1回休んだときに、追いつく方法がなかった
- 行きづらくなったとき、誰も声をかけてこなかった
逆に、そのあと無料のサイトで学んだLaravelは続きました。
差は教材ではなく、聞ける相手がいたかどうかです。
よくある質問
Q. 一度挫折しました。もう無理ですか?
A. 無理ではありません。僕は70万を溶かしたあと、数年止まって、それでもエンジニアになりました。
Q. 独学とスクール、どちらが挫折しにくいですか?
A. 形式より、止まったときに戻れるかどうかです。契約前に「1回休んだらどうなりますか」と聞いてください。
Q. AIがあれば挫折しませんか?
A. 減らせます。ただ「何が分からないか分からない」状態は、AIでは抜けられません。そこは人に見てもらうのが早いです。
まとめ
- 「9割」に厳密な根拠はない。ただ多くの人が挫折するのは事実
- 止まるのは環境構築・教材の後・エラーの3カ所
- 最大の壁は「教材は終わったのに作れない」。僕はここで数年止まった
- 4周目までは分からなくて当たり前だと知っておく
- お金をかけても挫折する。差は聞ける相手がいるかどうか
挫折率の数字は、あなたには関係ありません。
止まる場所を知っていれば、そこで判断を誤らずに済みます。
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