未経験採用の面接で、何を基準に合否を決めていますか。
「やる気がありそう」「スクールを卒業している」で決めていると、入社後に差が出ます。
この記事では、入社後に伸びた人に共通していた点と、それを面接で確かめる質問をまとめます。
結論:見るのは「詰まったときにどう動いたか」
未経験の時点で、技術力に大きな差はありません。
差がつくのは、分からないことにぶつかったときの動き方です。
プログラミングの仕事は、9割が「動かない理由を探す時間」です。
ここで固まってしまう人は、入社後も同じ場所で止まります。
当てにならない判断材料
| よく見られる点 | 当てにならない理由 |
|---|---|
| 学習時間の長さ | 手を動かさず動画を見ていた時間も含まれる |
| スクール卒業 | カリキュラムを最後まで進めただけの場合がある |
| 基本情報技術者などの資格 | 知識の証明にはなるが、書けるかは別 |
| ポートフォリオの見た目 | テンプレートを使えば見た目は整う |
| 「やる気があります」 | 全員が言う |
これらは「やったこと」の証明であって、「これから伸びるか」の証明ではありません。
見るべきは成果物そのものではなく、その成果物をどう作ったかの過程です。
伸びる人に共通する4つの特徴
1. 自分の分からない場所を言葉にできる
「動きません」ではなく「ここまでは動いていて、この行で止まっています」と言える人。
これは指導コストに直結します。 前者は毎回こちらが状況を聞き出すところから始まり、1回のやり取りが3倍かかります。
2. エラーメッセージを読む習慣がある
英語だからと読み飛ばす人は、そこで止まり続けます。
読んで意味が分からなくてもいい。読もうとするかどうかが分かれ目です。
3. 分からないまま先へ進めない気持ち悪さを持っている
「コピーして動いたのでOK」で済ませる人は、半年後に伸び止まります。
なぜ動いたのかを知りたがる人は、時間はかかっても土台が積み上がります。
4. 人に聞くタイミングを持っている
意外に見落とされます。
1人で3日悩む人は、真面目に見えて現場ではもっとも困る型です。逆に5分で全部聞く人も伸びません。「30分調べて分からなければ聞く」という線を自分で持っている人が理想です。
面接で使える質問
抽象的な質問(「どんなエンジニアになりたいですか」など)では差が出ません。
具体的な出来事を1つ深掘りするほうが分かります。
| 質問 | 何が分かるか |
|---|---|
| 学習中に一番長く詰まったのはどこですか | 詰まった経験そのものがあるか |
| そのとき、最初に何をしましたか | 調べる手順を持っているか |
| どうやって解決しましたか | 解決までの筋道を説明できるか |
| 今、同じ問題が出たらどうしますか | 再現できる知識になっているか |
| 作ったものの中で、説明できない部分はどこですか | 自分の理解の境目が見えているか |
最後の質問がとくに効きます。
「全部説明できます」と答える人より、「この認証のところは、写経しただけで分かっていません」と正直に言える人のほうが、入社後に伸びます。
その場で書かせるかどうか
コーディングテストを未経験に課すかは、意見が分かれます。
| 方法 | 向き・不向き |
|---|---|
| その場で難しい問題を解かせる | 緊張で本来の力が出ない。不向き |
| 既存コードを見せて説明させる | 読む力が分かる。おすすめ |
| 作ったものを画面共有で説明させる | 理解の深さが出る。おすすめ |
| 宿題形式で後日提出 | 他人に書いてもらえる。判断しにくい |
未経験に必要なのは書く力より読む力です。現場に入って最初にやるのは、既存コードを読むことだからです。
20行程度のコードを見せて「これは何をしていますか」と聞くだけで、かなり分かります。
採用時に確認しておくべきこと
能力とは別に、入社後のミスマッチを防ぐために聞いておく点です。
- 最初の数カ月はテスト工程などの作業から入る可能性があること
- 案件に入るまでに何カ月かかる想定か
- 勤務時間外にどのくらい学習できるか
- 希望する分野と、会社が持っている案件が合っているか
ここを曖昧にしたまま入社させると、半年後に「思っていた仕事と違う」で辞めます。
早期離職の原因は別の記事で詳しく書いていますが、入口の説明不足が一番大きいです。
よくある質問
Q. 文系・理系は関係ありますか?
A. 入社時点の差はありますが、半年後にはほぼ消えます。それより上に書いた4つの特徴のほうが効きます。
Q. 年齢は判断材料になりますか?
A. 単価と案件の選択肢に影響するのは事実です。ただし学習の伸びとの相関は小さく、30代でも伸びる人は伸びます。
Q. 見極めきれずに採用してしまった場合は?
A. 入社後3カ月の伸び方で、育て方を変えるしかありません。詰まる場所が毎回同じなら、教材ではなく指導の型を変えます。
まとめ
- 学習時間・資格・ポートフォリオの見た目は当てにならない
- 見るのは、詰まったときにどう動いたかの過程
- 「説明できない部分はどこですか」が一番効く質問
- 未経験に必要なのは書く力より読む力
- 入口で仕事の中身を正直に伝えないと、半年後に辞める
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