「web制作の経験って、転職で評価されるんでしょうか」
されます。ただし書き方を変えないと、伝わりません。
僕もHTML・CSSから始めて、個人でHP制作を受けていた側です。
そこからエンジニアになりました。その経験も含めて書きます。
経験が活きる転職先は4つ
| 転職先 | web制作の経験 | 必要な追加スキル |
|---|---|---|
| 制作会社(コーダー) | そのまま活きる | なし |
| 受託開発 | 活きる | PHP / Laravel |
| 自社開発 | 活きる | PHP / Laravel+ポートフォリオ |
| 事業会社の社内web担当 | 非常に活きる | WordPress+少しのPHP |
見落とされがちなのが、一番下の「事業会社の社内web担当」です。
自社サイトの更新、LP制作、ツールの管理などをまとめて担当します。
制作会社より落ち着いて働けることが多く、そこからエンジニアへ広げる人もいます。
それぞれの向き・不向き
制作会社(コーダー)
今のスキルがそのまま使えます。ただ正直に言うと、ここは単価が上がりにくい領域です。
WordPressの制作などは書くことがだいたい決まっていて、誰がやっても同じ成果物になります。
そこにAIも加わってきたので、この先も同じ条件で続くとは考えにくいです(あくまで僕個人の感想です)。
受託開発
いろいろな業界のシステムを作れるので、経験の幅が早く広がります。
納期が厳しい現場もありますが、制作で納期を守ってきた人は適応しやすいです。
自社開発
1つのサービスをじっくり改善します。設計の力がつきやすい環境です。
ただし人気なので、ポートフォリオの完成度が問われます。
事業会社の社内web担当
自社のことだけを見るので、制作会社のような掛け持ちがありません。
「web分かる人が社内にいない」会社は、いまだにたくさんあります。
求人応募だけが道ではありません
ここは僕の実体験として、正直に書いておきます。
僕は求人応募では受かりませんでした。
10社ほど応募して跳ね返されて、最終選考まで行ったところもありましたが、最後に落ちました。
そこで転職活動をあきらめて、個人でLaravelを使ってHPを作っていました。
そうしているうちに、兄からある程度の実力を認めてもらえるようになって、会社を紹介してもらい、面接を経て入社しました。
運もあったと思います。ただスキルを身につけていなければ、そもそもこんな話は来ませんでした。
つまり、道は求人サイトだけではありません。
- 個人で受けた案件から声がかかる
- 知り合いのエンジニアから紹介される
- 制作で付き合いのある会社に入る
web制作をやっている人は、この「人とつながっている」状態を持っています。完全未経験の人にはない強みです。
職務経歴書は「作業」ではなく「範囲と結果」を書く
| ✕ 伝わらない書き方 | ○ 伝わる書き方 |
|---|---|
| WordPressでサイトを制作 | 企業サイトを1人で担当(ヒアリング〜納品まで/全8ページ/納期3週間) |
| コーディングを担当 | デザイナーから受け取ったデザインをもとに実装。スマホ対応と表示速度の改善も担当 |
| お問い合わせフォームを設置 | 入力チェックと送信エラー時の表示まで実装し、問い合わせの取りこぼしを防いだ |
見る側が知りたいのは「どこからどこまで、一人でやれるのか」です。
作業名だけ並べても、そこが伝わりません。
未経験の応募者に勝てるポイント
- 納期を守って納品した経験がある
- クライアントとやり取りした経験がある
- 公開後に不具合が出たときの緊張感を知っている
- Gitを実際の案件で使ってきた
現場では「技術はあるがコミュニケーションが取れない人」で困っているケースが本当に多いです。
納品まで経験している人は、それだけで評価されます。
ポートフォリオは「制作で困ったこと」から作る
| 制作で困ったこと | 作れるアプリ |
|---|---|
| 修正依頼がメールで散らかる | 案件ごとの修正依頼管理ツール |
| クライアントから原稿をもらえない | 原稿入稿フォーム+進捗管理 |
| 納品物のチェック漏れ | 公開前チェックリスト管理 |
| 請求書の作成が手作業 | 案件から請求書を作る簡易ツール |
作るときの基準は3つです。
- ストーリーがあること(誰の何を解決するのか)
- 機能は4つほど
- 非同期処理を1か所入れて、その動きを説明できるようにする
3つ目は、僕が面接で「このボタンを押したらどうなっているんですか?」と聞かれて答えられなかったからです。
よくある質問
Q. フリーランスの期間は不利になりますか?
A. なりません。一人で納品まで回してきた経験は、むしろ強みです。書き方で「どこまでやったか」を明確にしてください。
Q. 案件数が少なくても大丈夫ですか?
A. 数より中身です。1件でも「どう進めて、何を判断したか」を話せれば十分です。
Q. 学んだ言語の会社にしか入れませんか?
A. そんなことはありません。僕が伴走したSさんはLaravelを学んで、受かった会社はRubyでした。言語より、自分で考えて書けるかが見られます。
まとめ
- 活きる転職先は4つ。見落とされがちなのは社内web担当
- 求人応募だけが道ではない。僕は紹介で入った
- 職務経歴書は「作業」ではなく「範囲と結果」を書く
- 納品まで経験していること自体が、未経験に対する強み
- ポートフォリオは制作で困ったことから作る
僕は10社落ちて、一度あきらめました。
それでも手を止めずに個人で作り続けていたら、別の道からつながりました。
応募が通らない時期も、無駄にはなりません。
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