「プログラミングスクールは意味ない」

SNSでよく見る言葉です。実際、高いお金を払ったのに転職できなかったという話も少なくありません。

先に立場を書いておきます。
僕はプログラミングスクールに通って、挫折した側の人間です。受講料70万だけが残りました。

その後もいろいろあって、エンジニアになれたのは24歳のときでした。
擁護する理由も、叩く理由もないので、正直に書きます。


僕がスクールで挫折したときの話

まず、僕の失敗から書きます。

当時の僕は、HTML・CSSで模写サイトが作れるところまで来ていました。
ただ、そこからPHPに進んだあたりで「アプリをどう作っていけばいいのか」が分からなくなって、数年ずっと足踏みしていました。

そこでスクールに申し込みました。
学んだのはC#とUnityを使ったゲーム開発系です。

結果は挫折でした。

理由はけっこう情けないです。
一度行かなくなったら、内容についていけなくなったんです。ついていけないから、また行きづらくなる。そうやって足が遠のいて、そのまま終わりました。

残ったのは70万という受講料だけです。


当時をふり返って分かった、本当の原因

長いあいだ「自分の意志が弱かったからだ」と思っていました。
でも今は違うと思っています。原因は3つありました。

1. 目指す仕事とカリキュラムがズレていた

僕がやりたかったのはWeb系です。それなのに、学んでいたのはC#とUnityのゲーム開発でした。

やっている最中は気づきません。「プログラミングを学んでいる」という点では同じに見えるからです。
ただ、目的地につながっていない道を歩いていると、どこかで必ず足が止まります。

2. 1回休んだときに、戻る道がなかった

ここがいちばん大きいです。

体調でも仕事でも、休む週は必ず出てきます。
問題は休んだことではなく、休んだあとに追いつく方法が用意されていなかったことでした。

1回の欠席が、そのまま脱落につながる作りだったんですよね。

3. 行きづらくなったとき、誰も声をかけてこなかった

これも大きいです。
70万を払っている相手が来なくなっているのに、連絡が来ませんでした。

逆に言うと、あそこで一本連絡が来ていたら、たぶん戻っていました。


結論:意味がないのは「教材」ではなく「止まったとき何もないこと」

  • スクールに通えば転職できる、というのは完全に間違い
  • ただし「一人だと止まってしまう人」には、費用以上の価値がある
  • 意味がなくなる最大の原因は、止まったときに戻る道がないこと

やはり教材にお金を払っているうちは、意味が薄いです。
教材はあちこちに転がっているので。


「意味ない」と言われる4つの理由

理由1:教材はほぼ無料で手に入る

これは事実です。

  • Progate、ドットインストール
  • YouTubeの解説動画
  • 公式ドキュメント
  • 技術書(数千円)

僕がLaravelを覚えたのも、兄に教えてもらったLaravelの教科書という無料のサイトでした。
70万のスクールでは続かなかったのに、無料のサイトでは進めたんです。

この差は教材ではありません。兄という、聞ける相手がいたかどうかです。

理由2:転職保証の中身が期待と違う

  • 保証の対象が限定的(年齢・地域・出席率などの条件がある)
  • 紹介される求人がSES中心
  • 「保証」=返金であって、転職成功の保証ではない

特に出席率の条件は要注意です。僕のように途中で行けなくなると、その時点で保証から外れます。

理由3:カリキュラムをこなしただけでは通らない

スクールのカリキュラムは、多くの場合「課題 → 分からない → 質問 → 答えを教えてもらう → 完成」という流れです。

これを半年繰り返すと、修了はします。
ただ面接で「なぜこう実装したんですか?」と聞かれた瞬間、答えられません。

教えてもらって作ったものは、自分で作ったことにならないからです。

理由4:料金が高すぎる

50万〜80万円という価格帯が一般的です。僕が払ったのも70万でした。

未経験の状態でこの金額を出すのは、かなりのリスクです。
しかも多くはローンを組むので、転職できなかった場合に支払いだけが残ります。

僕の場合は、飲食店で働きながら払った70万でした。あの金額を溶かした感覚は、正直まだ覚えています。


それでもスクールに意味がある人

とはいえ、独学で全員が成功するわけでもありません。
次のどれかに当てはまる人は、伴走してもらう価値がかなり高いです。

  • 1つのエラーで3日止まり、そのまま1週間開かなくなる人
  • 教材が終わったあと「じゃあ何を作る?」で止まる人(ここで1カ月消える人は本当に多い)
  • 動いてはいるが、現場で通用する書き方か判断できない人
  • 締切がないと後回しにしてしまう人

僕が数年止まっていたのは、まさに2つ目です。
次に何をすればいいか分からなかっただけで、そこに答えをくれる人が現れた瞬間、動き出しました。


同じ失敗をしないための4つの確認

僕の70万を無駄にしないためにも、この4つは必ず聞いてください。

1. 学ぶ内容が、目指す仕事につながっているか

Web系になりたいのに、ゲーム開発を学んでも進みません。
当たり前に聞こえますが、僕はこれで70万を落としています。

「このカリキュラムを終えたら、どんな求人に応募できますか」と、必ず具体的に聞いてください。

2. 休んだときに、追いつく方法があるか

働きながらなら、休む週は絶対に出ます。
「1回休んだらどうなりますか」と聞いて、答えが返ってこないところは危ないです。

3. 来なくなったときに、連絡が来るか

これは僕が一番ほしかったものです。
放置されるところは、続かない人が出ることを前提にしていません。

4. すぐ答えを教えず、考えさせてくれるか

意外かもしれませんが、すぐ答えを教えるところは危険です。
現場では誰も答えを教えてくれません。必要なのは「調べて解決する力」です。

質問したときに「ここを見てみて」「その仮説はどう確かめる?」と返してくれるところを選んでください。


独学とスクール、どちらを選ぶべきか

あなたの状態おすすめ
詰まっても自分で調べて解決できている独学でOK
3日以上止まることが月に何度もある伴走サービスを検討
何を作ればいいか分からない伴走サービスを検討
費用を出せないまず独学+無料の教材で進める

大事なのは、「独学 or スクール」の二択で考えないことです。

僕が最終的に進めたのは、無料の教材+兄という聞ける相手という組み合わせでした。
70万のスクールより、こっちのほうが効きました。


よくある質問

Q. 無料スクールはどうですか?
A. 無料の理由(人材紹介で回収するモデルなど)を必ず確認してください。紹介先が限定されるケースがあります。仕組みを理解した上でなら選択肢になります。

Q. スクールで挫折しました。もう無理ですか?
A. 無理ではありません。僕は70万を溶かしたあとにエンジニアになりました。合わなかったのは能力ではなく、進め方が合っていなかっただけの可能性が高いです。

Q. 転職できなかったら意味がないのでは?
A. そのとおりです。だからこそ「修了できるか」ではなく「説明できる作品が完成するか」で選ぶべきです。


まとめ

  • 「スクール=意味ない」ではない。ただし僕は70万を無駄にした
  • 失敗の原因は、目的とのズレ・休んだあとに戻れない・声をかけてもらえない、の3つ
  • 教材にお金を払う時代ではない。払う価値があるのは「止まったときに戻れる仕組み」
  • 契約前に「1回休んだらどうなりますか」と必ず聞く

まぁ結局、教材も学習の順番もあちこちに転がっています。
独自の教材があるからあのスクールがいい、というのもないです。どれも同じで、同じように努力しないとスキルは身につきません。

必要なのは、挫折しそうになったときに相談できる人がいる環境です。
70万払って学んだのは、結局そこだけでした。

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