「HTMLから?それともPythonから?」
「Reactもやった方がいい?」

学習を始めるとき、一番迷うのが順番です。
そして、順番を間違えると数カ月がまるごと消えます。

僕はここで大きく失敗しています。
Web系になりたかったのに、スクールでC#とUnityのゲーム開発を学んで、70万円を無駄にしました。

その反省も含めて、「これだけやればいい」順番を書きます。


結論:この順番で固定していい

1. HTML / CSS       (約1カ月)
2. JavaScript       (約1カ月)
3. 素のPHP + MySQL  (約1カ月)
4. Laravel          (約1カ月)
5. ポートフォリオ制作(約1カ月)
6. 転職活動         (約1カ月)

合計6カ月。1日2時間で届く範囲です。

実際、僕が伴走したSさんはこの流れで6カ月でエンジニア転職しました。
出会った頃はHTML・CSSで止まっていて、模写をしようとしている段階でした。

なぜこの順番なのか

  • 目に見えるものから始めると挫折しにくい(HTML/CSSは書いた瞬間に画面が変わる)
  • JavaScriptで「動き」を理解してから、サーバーサイドに進む
  • 素のPHP → Laravelの順。逆にすると、エラーの原因が想像できない
  • 最後にポートフォリオを作ることで、面接で話せる材料ができる

各ステップで、どこまでやればいいか

ステップ1:HTML / CSS(約1カ月)

やること

  • HTMLの基本タグ(div、p、a、img、form、table など)
  • CSSのレイアウト(Flexboxは必須、Gridは概要だけ)
  • スマホ対応(メディアクエリ)
  • 既存サイトの模写(1〜2サイト)

やらなくていいこと

  • 模写を何十サイトも続ける(1〜2本で十分)
  • デザインを勉強する
  • Sass などの周辺ツール

ステップ2:JavaScript(約1カ月)

やること

  • 変数、条件分岐、繰り返し、関数
  • 画面の要素を取得して書き換える
  • ボタンを押したときの処理
  • 非同期処理の基本(ページを切り替えずにデータをやり取りする)

最後の1つは、あとでポートフォリオに必ず1か所入れるので、ここで触れておきます。

やらなくていいこと

  • React、Vueなどのフレームワーク
  • TypeScript

最初からReactができなくても、まったく問題ありません。ここは後回しでいいです。

ステップ3:素のPHP+MySQL(約1カ月)

やること

  • 基本文法(JavaScriptを触っていれば、ほぼ同じ感覚)
  • フォームの送受信、入力チェック
  • MySQLとSQL(SELECT / INSERT / UPDATE / DELETE)
  • PDOでの接続、プレースホルダ
  • セッション(ログイン状態の保持)

ゴール:フォームの内容をデータベースに保存し、一覧・編集・削除ができる。

やらなくていいこと

  • オブジェクト指向の深い理論(クラスの書き方が分かれば十分)
  • 素のPHPで大きなアプリを作ること

ステップ4:Laravel(約1カ月)

最初にやるのは、文法ではありません。ファイルの役割を覚えることです。

場所ひとことで言うと
routes/web.php「このURLが来たら、この処理へ」の受付
app/Http/Controllers/実際の処理を書く場所
app/Models/データベースとのやり取り
resources/views/画面の見た目

今教えているS.Tさんも、ここでつまずいていました。

どのファイルがどういう役割で、どういう流れなのかが理解できていない。だから、どこに何を書いたらいいか分からない

そのあと、認証・入力チェックと進めて、最後に小さなアプリを1つ作ります。

やらなくていいこと

  • パッケージの自作
  • テストコード(未経験の段階では不要)

ステップ5:ポートフォリオ制作(約1カ月)

基準は3つだけです。

  • ストーリーがあること(誰の何を解決するのか)
  • 機能は4つほど
  • 非同期処理を1か所入れる

僕が作ったのは、彼女が管理栄養士の勉強をしていたので、間違えた問題だけを集められるクイズアプリでした。
身近な人の困りごとで十分です。

ステップ6:転職活動(約1カ月)

完成したらすぐ応募してください。
作った時期から時間が空くと、面接での温度感が冷めます。

応募数は30社を目安に。5社で諦める人が多いですが、僕は10社落ちました。そこで止まらないでください。


僕がやった遠回り

反面教師として書いておきます。

1. 目指す仕事と違うことを学んだ

Web系になりたかったのに、スクールでC#とUnityのゲーム開発を学びました。
結果、挫折して70万円だけが残りました。

やっている最中は気づきません。「プログラミングを学んでいる」という点では同じに見えるからです。
目的地につながっていない道を歩くと、どこかで必ず足が止まります。

2. 次に何をやるか分からないまま止まった

HTML・CSSからPHPに進んだのに、アプリをどう作っていけばいいのかが分からず、数年足踏みしました。

動き出したきっかけは、兄がLaravelをすすめてくれたことです。
教材が変わったのではなく、順番が決まった瞬間に動き出しました。

この記事の順番は、僕がそこで失った時間の分です。


PythonやReactではダメなのか

言語未経験からWeb系を目指す場合
PHP / Laravel未経験可の求人が多い。おすすめ
Ruby / Rails求人はある。学習の流れもPHPと似ている
PythonWeb開発より、データ分析やAI寄りの求人が多い
React(フロント)未経験可の求人は少なめ。あとから足せる

ただし、ここで悩みすぎないでください。

Sさんに教えたのはLaravel(PHP)でしたが、受かった会社はRubyを使っていました。
今はRuby on Railsをやっています。

1つを深くやった人は、次の言語を覚えるのも速いです。
逆に、資格やいろんな言語に手を出した人は、どれも説明できません。


学習中に必ず守ってほしい3つ

1. 教材は1つに絞る

並行すると全部終わりません。1つを5周するほうが、5つを1周するより早いです。

2. 4周目までは分からなくて当たり前と知っておく

SさんはLaravelの教科書を5周してやっと流れがつかめました。
2周目で「向いていない」と思ってやめる人が多いですが、回数が足りていないだけです。

3. 30分で切り上げる

30分考えて分からなければ、聞くか、飛ばすか、明日にする。
止まっている時間は成長になりません。


よくある質問

Q. 働きながらでも6カ月でいけますか?
A. いけます。1日2時間が確保できるかどうかです。

Q. 資格は取ったほうがいいですか?
A. 優先度は作品のほうが上です。資格に3カ月使うなら、作品を1つ完成させたほうが通ります。

Q. AIを使って学習してもいいですか?
A. いいです。ただし学習中はエディタに組み込まず、ブラウザ版をコピペで使ってください。どこに貼るかを自分で決める必要があるので、それ自体が練習になります。


まとめ

  • 順番はHTML/CSS → JS → 素のPHP → Laravel → ポートフォリオ → 応募
  • Reactは後回しでいい。1つを極めるほうが強い
  • 目指す仕事と違うことを学ぶと、時間もお金も消える(70万で学びました)
  • Laravelはファイルの役割から。文法より先
  • 教材は1つに絞って5周する

順番さえ合っていれば、あとは続けるだけです。
僕が数年かけたところを、6カ月で通れます。

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